鉄道ジャーナル 2025年2月号 (通巻700)
特集:複々線大研究
東京圏の新しい縦貫路線と貨物列車
鶴通孝(6〜19)
▽ 複雑に入り組む東京圏のJR路線では単純な複線区間はむしろ稀で、複々線・三複線・別線と重なる路線を緩急・客貨・系統その他によって使い分けている。とくに最近、もともとは貨物ルートであった路線を首都圏を貫く旅客輸送の新たな縦貫ルートに建て替えた路線が誕生した。しかし、そうした情勢でも貨物ルートを主張する列車が走っている。そうした観点から東京圏を重層的にめぐる路線のいくつかを眺めてみた。[写真:久保田敦]
分離ではなく融合
「東急流」の複々線を見る 土屋武之(20〜27)
▽ 複々線とひと口に言っても、その形態や運用方法は会社によってさまざまだ。中でも異色の存在と言えそうなのが東急電鉄。見た目は方向別ではあるものの、基本的に内側線と外側線は別系統の路線の列車が走り、交わる場合は少ない。なぜ、このようになったのか。歴史をひもとき、2024年現在の状況のウォッチングを試みた。[写真:塩塚陽介]
距離の長い民鉄複々線の事例から
小田急小田原線/東武スカイツリーライン
戦前に始まる複々線化と改良で“七曲り”を解消
京阪電鉄の複々線 伊原薫 [写真:松本洋一]
成り立ちが異なる二つの路線が今は彩りに
南海電鉄の複々線 伊原薫 [写真:松本洋一]
中央線快速ものがたり
90年余の軌跡[前編] 柴田東吾(48〜65)
▽ 中央線快速では2025年春からグリーン車の営業が始まる予定で、2024年10月からグリーン車の連結と12両編成の運転が始まった。新時代を迎えた中央線快速だが、その歴史は1933年に始まった中央線急行電車に遡る。ここでは、90年ほどの歴史を持つ中央線快速の運行体系や主な車両の変遷についてまとめた。
シリーズ 凋落のメインライン 20.
豊肥本線・三角線:大分〜熊本〜三角 岩成政和 [写真:山井美希]
九州横断観光全盛の時代 岩成政和
東京の地下鉄一元化の動きを整理する
東京メトロの株式上場・売却 佐藤信之
鉄道150年こぼればなし 第5話
発展する仙台の「ゲタ電」 武田元秀 [写真:山下大祐]
木造駅舎の証言 第104回 旧北軽井沢駅(群馬県) 塩野哲也
【Economic & Business Topics】
「独自開発」にこだわる台湾高鉄の挑戦 大坂直樹
■プラハ発欧州鉄道通信 日立レールやシーメンスなど最新車両を公開
イノトランス2024 橋爪智之
◇RAILWAY TOPICS◇
山井美希の 鉄日和
BUS CORNER 鈴木文彦
思い出の列車 懐かしの名場面【13】(2011年11月号から再掲)
「日本一ながい普通列車」で行く道東ローカル線
根室本線踏破11時間 【後編】新得〜釧路〜根室 土屋武之/久保田敦
SL保存場 Vol.54 常陸大子 山下大祐
スマホで検索 VS 時刻表を繰る 梶本愛貴
終着駅から歩く旅 第13回 東武日光 中西あきこ
[一枚の切符][関西人はなぜ○○電車というのか] 蜂谷あす美
2024年11月 運輸界のできごと 小林拓矢
あの日、この一枚 肥沼勇
◆WIDE LENS ◆次号予告/編集後記
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