鉄道ジャーナル 2024年9月号 (通巻695)
特集:JR第一世代車両
JR初年度に先陣を切って登場
783系誕生の奇跡と波乱の旅路 鶴通孝(7〜17)
▽ JR九州の783系特急電車「ハイパーサルーン」は、1987年4月の国鉄分割民営化からたった1年、JRとして初のダイヤ改正である1988年3月13日、博多〜熊本・西鹿児島間特急「有明」にデビューした。それを送り出した真意を、当時の、すなわちJR九州初代社長を務めた石井幸孝氏は、まるで昨日の出来事のように雄弁に語ってくれた。[写真:久保田敦]
デビュー35年を経ても健在
マルチパーパス221系の現状 土屋武之(18〜25)
▽ 221系はJR西日本が経営の軸に据えたアーバンネットワークの主力とすべく送り出した電車だ。時代が平成へ移り変わった直後の1989年3月11日ダイヤ改正から本格的な営業運転を開始した。それから35年。他社では戦列を離れゆく同世代の車両も出る中、今も幅広く運用されている。長寿の秘訣は、どこででも使える“汎用性”にあるのではないか。[写真:松本洋一]
JR第一世代車両を振り返る
1987−1992
柴田東吾(26〜45)
▽ 1987年のJR発足の後、JR旅客各社により独自の設計による個性ある車両が登場した。これらの車両のうち、JR発足直後の車両は登場から40年近くが経過しており、置き換えの対象となったり既に淘汰されていたりで数が少なくなってきた。ここでは、1987年から1992年に登場した主な車両(旅客車)を振り返り、現状について取りまとめる。
今夏も18きっぷ
常磐線と東北線で仙台とんぼ返り 岩成政和 写真:山下大祐 (46〜61)
ハピラインふくい どんな鉄道なのか 蜂谷あす美
シリーズ 凋落のメインライン 16.
日本海縦貫線残照
その1 信越本線・白新線:直江津〜新発田 岩成政和(68〜83)
▽ かつて日本海縦貫線と呼ばれたルートがあった。旅客輸送ではもう過去形である。大阪から青森までの1000kmを超える旅路には、かつて485系特急「白鳥」やブルートレイン「日本海」などが走り、多くの人々を運んでいた。だが今はもう、旅客輸送に関しての日本海縦貫という列車体系は崩壊している。かつての日本海縦貫ルートのうちJR東日本に残る区間の地域輸送の現状を、何回かに分けて探りたい。 [写真:山井美希]
鉄道高速化構想を考える 2.全幹法基本計画線 柴田東吾
団塊世代にプレゼンする「日本再発見」
歴史の町並みを歩く 第50回 山間の養蚕集落 白峰の町並み 米山淳一
石炭の町夕張と鉄道の歴史 櫛田泉
木造駅舎の証言 第99回 長門古市駅(山口県 山陰本線) 塩野哲也
【Economic & Business Topics】
大手私鉄2024年3月期決算 コロナ前の状況に近づく 大坂直樹
プラハ発欧州鉄道通信 2024/09 オーストリアの首都ウィーン(トラム編) 橋爪智之
◇RAILWAY TOPICS◇
山井美希の 鉄日和
SL保存場 Vol.49 茨木 山下大祐
撮り鉄 VS 乗り鉄 梶本愛貴
終着駅から歩く旅 第8回 内宿 中西あきこ
[黒い白鳥][電車で怒られた!「社会の縮図」としての鉄道マナー史] 蜂谷あす美
2024年6月 運輸界のできごと 小林拓矢
あの日、この一枚 肥沼勇
◆WIDE LENS ◆次号予告/編集後記
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