鉄道ジャーナル 2024年8月号 (通巻694)
特集:高速化を考える
振子列車の難点を克服
新型やくもの快適な旅路 鶴通孝(7〜19)
▽ 岡山で新幹線と接続して中国山地を横断する伯備線は陰陽連絡のメインルート。その特急「やくも」に新型車両273系が導入された。山岳路線を高速走行する振子車両におけるネックは不快な横揺れだったが、その解消を目指した新技術を搭載している。新緑や紅葉の色の座席に座って大窓から景色を楽しむ岡山〜出雲市間3時間少々の旅となる。[写真:山下大祐]
札幌−釧路時間短縮の歴史
道東へのはるかな道 土屋武之(20〜33)
▽ 北海道の広さは旅行者の感覚を超えている感もある。札幌〜釧路間の営業キロは東京から名古屋、新潟、仙台までの距離とほぼ同等。そこを気動車特急「おおぞら」6往復が結んでおり、新幹線網が整備された本州内とは大きく異なる輸送体系が機能している。鉄道の開業以来、どのような歴史を刻んできたのか。現在に至るまでの、旅客列車の所要時間の変化をたどってみたい。[写真:久保田敦]
鉄道高速化構想を考える
1. 在来線の高速化 柴田東吾(34〜47)
▽ 新幹線ほどの効果は期待できないが、既存の在来線の高速化によって速達化を行った事例が全国各所にある。ここでは、2024年現在で各所に散見される在来線の高速化構想や、過去にあった在来線の高速化構想の例に触れる。
2024年問題と鉄道貨物
−鉄道は解決策に非ず− 澤内一晃(54〜59)
▽ 国土交通省の試算によると、法定労働時間の変化に対して具体的な対応を取らないと本年度だけでも4億トン相当の輸送力不足が発生し、経済に混乱をもたらす恐れが懸念されている。政府としてもこの「2024年問題」の回避のためにモーダルシフトを推奨するが、しかし鉄道貨物輸送は受け皿足り得るのか検討の余地がある。
公共性と企業性 佐藤信之
シリーズ 凋落のメインライン
15. 久大本線 岩成政和 [写真:山井美希]
筑後平野の特異な鉄軌道群 岩成政和
変化するインバウンド観光客の鉄道利用 冷泉彰彦
【新連載】鉄道150年こぼればなし
第1話 相模線が背負うもの 武田元秀
プラハ発欧州鉄道通信(特別編)
16年目のフルモデルチェンジ 新型レイルジェットが運行開始 橋爪智之
木造駅舎の証言 第98回 萩駅(山口県 山陰本線) 塩野哲也
【Economic & Business Topics】
JR7社の2024年3月期決算 インバウンド増え各社とも好決算 大坂直樹
◇RAILWAY TOPICS◇
JR東海315系 静岡エリアでも運用開始
思い出の列車 懐かしの名場面【8】(2013年3月号から再掲)
北陸新幹線開業まで2年余 首都圏と北陸をつなぐ「はくたか」
在来線最速特急の誇り 鶴通孝 [写真:久保田敦]
山井美希の 鉄日和
BUS CORNER 鈴木文彦
【新連載】 クロスシート VS ロングシート 梶本愛貴
終着駅から歩く旅 第7回 湘南台 中西あきこ
SL保存場 Vol.48 姫路 山下大祐
[貨物列車で行こう!][いつか王子駅で] 蜂谷あす美
2024年5月 運輸界のできごと 小林拓矢
あの日、この一枚 肥沼勇
◆WIDE LENS ◆次号予告/編集後記
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