鉄道ジャーナル 2024年6月号 (通巻692)
特集:阪神間鉄道150年
1874−1945 大阪神戸間鉄道の戦前史
岩成政和(22〜39)
▽ 従来あまり注目されていなかった「日本で2番目の鉄道開業」であるが、150年の節目を迎えた機会にこの大阪〜神戸間の鉄道開業とその後の戦前期のこの区間の歴史を振り返ってみたい。開業の経緯もなかなか面白く、とくに大正から昭和戦前期の高架化、電化、複々線化といった整備は今日まで阪神間の輸送を支えている。
阪神間電車運転90年の今昔
土屋武之(40〜50)
▽ 2024年は、1934年7月20日に吹田〜須磨間が電化され、関西の国有鉄道に「急行電車」が登場してから90周年にも当たる。現代では新快速に代表されるように、大阪〜神戸間の鉄道は私鉄への対抗もあって電車も線路設備も独特な発展を遂げてきた。その歴史を振り返ってみたい。
2024 阪神間ライバル模様
柴田東吾(51〜65)
▽ 大阪〜神戸間では3つの鉄道路線が競合しているが、これは全国的にも珍しい。しかも3社競合の時代が1世紀以上も続いている。阪神・阪急ともターミナル駅の位置が変わるなどの変化があり、競合の各社とも独特の個性があるのが興味深い。ここでは列車の運転体系をはじめとして、車両や運賃など総合的な利便性を考えることにする。[写真:松本洋一]
北陸新幹線金沢・敦賀間開業
めでたさも中くらいか
いつまで続く?憂鬱な三次元乗り換え 鶴通孝
▽ 3月16日の敦賀延伸開業により新幹線が通じた福井。東京では乗り換えもなく便利になったと報じられているが、北陸は関西や名古屋方面との結び付きも強かった。今般の開業を関西視点で見ると敦賀乗り換えが発生し、少なくない負担が増したことになる。以前同様に「ひかり」から米原乗り換えで北陸の地に入ってみた。[写真:久保田敦]
ハピラインふくい開業 土屋武之
福井がなぜ「恐竜王国」なのか 蜂谷あす美 [写真:米山真人]
シリーズ 凋落のメインライン 14.
東海道本線 熱海−浜松(付:沿線支線寸見) 岩成政和
▽ 支線区からの特急やホームライナーを除けば定期列車には快速列車すらない。一方転換クロスシートからロングシートまで多様な室内の形式が投入され、編成両数も10両編成から3両編成までさまざま、トイレの有無でも話題になる。それが東海道本線の静岡県内エリアだ。 [写真:山井美希]
2024.3.16 ダイヤ改正の焦点
〇山形新幹線E8系 〇房総特急にE259系 〇鶴見線E131系 〇らくラクやまと 〇うれしート 〇やくもに273系
鉄道運賃制度の見直しの動き 佐藤信之
木造駅舎の証言 第96回 能登中島駅(石川県 のと鉄道) 塩野哲也
【Economic & Business Topics】
株式上場に動き出した東京メトロ 大坂直樹
プラハ発欧州鉄道通信 2024/06 オーストリアの首都ウィーンの駅めぐり 橋爪智之
◇RAILWAY TOPICS◇
思い出の列車 懐かしの名場面【6】(2010年5月号から再掲)
急行きたぐに 明日へ 鶴通孝 [写真:山本昌史]
山井美希の 鉄日和
終着駅から歩く旅 第5回 流山 中西あきこ
SL保存場 Vol.46 名寄 山下大祐
[ペンギン鉄道なくしもの係][失われた鉄道を求めて] 蜂谷あす美
2024年3月 運輸界のできごと 小林拓矢
あの日、この一枚 肥沼勇
◆WIDE LENS ◆次号予告/編集後記
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