鉄道ジャーナル 2023年2月号 (通巻676)
特集:並行在来線問題
開業20周年も茨の道
IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道
鶴通孝 (写真)久保田敦(8〜21)
▽ 2002年の東北新幹線八戸開業により東北本線森岡〜八戸間を引き継いで開業した並行在来線会社がIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道で、2022年に20周年を迎えた。2010年には新幹線の新青森開業で青い森鉄道はさらに青森へ路線を延ばした。当初は寝台特急が通過していたことで運賃・料金の収入があったが2015年までにほぼなくなり、貨物輸送のための費用が経営を圧迫するようになった。また利用の減少などで窮地に立たされている。
並行在来線問題が整備新幹線のネックに 佐藤信之
北海道から貨物列車がなくなる日 柴田東吾
函館本線の貨物輸送をめぐる議論 鶴通孝
開業8年を経て三者三様
えちごトキめき鉄道/あいの風とやま鉄道/IRいしかわ鉄道
元北陸本線の列車を乗り継ぐ
武田元秀 (写真)山井美希(38〜49)
▽ 2015年3月の北陸新幹線金沢延伸開業に伴い並行在来線長野〜金沢間はJRから外れ 長野・新潟・富山・石川4県の並行在来線会社に引き継がれた。それから8年近くが経過し経済活動も盛んな富山・金沢近郊と日本海沿岸の地形も険しい直江津側との違いは際立つ。並行在来線を引き継いだ第三セクター鉄道はどこも各社各様ではあるが元北陸本線3社の現状を見るべく順序として同時開業の長野からスタートした。
2024年春スタート ハピラインふくいの概要 蜂谷あす美
えちごトキめき鉄道が走らせる
455系国鉄形観光急行の舞台裏 鶴通孝 (写真)山井美希
【新連載】
凋落のメインライン 1. 日豊本線
岩成政和 (写真)塩塚陽介(68〜83)
▽ 赤字ローカル線の存亡が大きな話題になっている。そんな中、JR各社を悩ませているもう一つの課題が「かつての」主要幹線の経営問題だ。新幹線が並行していないにもかかわらず往年と比べ見る影もない幹線が存在することである。しかしこうした線区は、全区間が大きくまとめられて語られがちであるため、その実情はなかなか表面化してこない。こうした、いわば「凋落のメインライン」を巡って、現状を探ることにした。
JR貨物の新型機関車 [9:EH800/EF210 300] 柴田東吾
木造駅舎の証言 第80回 養老渓谷駅(千葉県 小湊鐵道) 塩野哲也
【Economic & Business Topics】
近江鉄道無料デイと交通税滋賀県で公共交通の新たな動き 大坂直樹
プラハ発 欧州鉄道通信 特別編 4年ぶりの開催イノトランス2022 日立が新型車両を展示 橋爪智之
私鉄沿線めぐり(13)
改良進む東急傍流 池上線の新古 草町義和
さまざまに鉄道を支える企業・製品を訪ねる(7)
NKKスイッチズ 柴田東吾
各駅停車日本縦断 3 (2010年2月号より再掲)
◇RAILWAY TOPICS◇
東急・相鉄新横浜線の新横浜駅を公開
月刊阪急 伊原薫 | 月刊京急 齊藤大起 | BUS CORNER 鈴木文彦
山井美希の 鉄日和
SL保存場 Vol.30 仙台 山下大祐
文学の中の鉄道 江戸川乱歩「押絵と旅する男」 原口隆行
[頭ならびに腹][獅子と地下鉄] 蜂谷あす美
2022年11月 運輸界のできごと 小林拓矢
あの日、この一枚 肥沼勇
◆WIDE LENS ◆次号予告/編集後記
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