鉄道ジャーナル 2022年8月号 (通巻670)
特集:JR大阪最新事情
52年目を迎えて
曲がり角の新快速
鶴通孝/(写真)久保田敦・山井美希(8〜21)
▽ 京阪神を核として今や福井県から兵庫県まで2府3県に跨って走るJR西日本の新快速は、オールクロスシート12両編成に最高速度130km/hのスピードを掲げて、関西を代表する輸送サービスとして自他ともに認める存在になっている。しかし「働き方改革」とコロナ禍はこの優等生にもじわりと響き始めた。果たしてこれからの時代にふさわしい新しい魅力を打ち出せるか。52年目を迎える現況を見に姫路・敦賀へと乗った。
梅田貨物線も一部が地下新線に切り替え
2023年春 大阪の新しい都市空間「うめきた」に新駅開業
確立から25年
尼崎駅の対面接続ダイヤを探る
伊原薫/(写真)塩塚陽介(26〜31)
▽ 京阪神のJR路線網とそのダイヤを語るうえで欠かせないのが尼崎駅での接続の妙である。各線からの列車が同一ホームに並び乗客がスムーズに乗り換える様子は同駅の日常風景としてすっかり定着した。本稿では芸術的とも思えるこの対面接続について改めてチェックしてみたい。
登場33年 関西一円に展開
土屋武之(32〜37)
▽ JR西日本初の標準量産型電車221系のデビューは1989年3月ダイヤ改正。車歴は優に30年を越えた。世代交代がささやかれる頃合いだろうけれども、221系は仕事場を変えつつも大きな改造もなく関西圏での活躍が続いている。後輩となる新型車両も次々に現れたが、引退の話は聞かない。白を基調とした若々しい感覚にあふれた名車は、2022年3月12日ダイヤ改正も越えて走り続けている。
JR近畿エリアの近郊形・通勤形のうごき
▽ JR西日本が関西圏で使用する通勤形・近郊形電車の概数は3000両を数えるが、国鉄型は通勤形・近郊形あわせて300両に減少しており、京阪神系統に次ぐ通勤形の基幹路線だった阪和線と大和路線で近郊形への置き換えが進んだ点が特筆される。本稿では近年の動きと現況を中心に所属区所の各形式を紹介する。
10月、只見線全線運転再開
「バスツアー奥会津を巡る旅」に参加して再認識
奥会津の魅力と只見線 武田元秀
只見線が誇る魅惑の計8橋 (写真)山井美希
地域の鉄道ネットワーク維持のための
観光鉄道の勧め 佐藤信之
相鉄新横浜線・東急新横浜線開業に伴う
車両のうごき 柴田東吾/(写真)塩塚陽介 (92〜99)
▽ 相鉄・東急直通線は相鉄新横浜線・東急新横浜線として2023年3月に開業が予定されている。相鉄・東急直通線では東急目黒線と東急東横線への乗り入れが予定され、路線の開業に備えて車両の増備が行われ、乗り入れに対応するための車両の改造が進んでいる。東急目黒線とその関連路線では8両編成化による輸送力増強も行われる関係で車両動向が複雑を極めているのだが、開業が近づいたことで全貌が明らかになりつつある。
地下鉄2線予算財投採択と東京メトロ上場(その2) 楠木行雄
JR貨物の新型機関車(4) 柴田東吾
150年を前に、一から学ぶ日本の鉄道黎明期 創業来100年概史 [第16回/最終回] 芝川三郎
鉄道100年のころの国鉄と私鉄
木造駅舎の証言 第74回 出雲横田駅(島根県 JR西日本木次線) 塩野哲也
【Transport REVIEW】運輸業界の出来事 202208)
東武野田線の5両編成化 枝久保達也
【Economic & Business Topics】
JR7社の2022年3月期決算 コロナ禍の傷跡はいまだに残る 大坂直樹
私鉄沿線めぐり(9)
東武「観光幹線」の地域輸送を見る 草町義和
◇RAILWAY TOPICS◇
JR東海の新型ハイブリッド特急車HC85 7月デビュー
「車両基地」 JR東日本 2022年4月 在来線車両のうごき
月刊京急 齊藤大起 | BUS CORNER 鈴木文彦
山井美希の 鉄日和
SL保存場 Vol.24 石巻 山下大祐
[鉄道探偵団 まぼろしの踊り子号][時刻表名探偵] 蜂谷あす美
2022年5月 運輸界のできごと 小林拓矢
◆WIDE LENS ◆次号予告/編集後記
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