鉄道ジャーナル 2022年6月号 (通巻668)
特集:輸送密度の非情
打つ手なし? 山陰本線西部の現状を見る
三桁輸送密度の衝撃
岩成政和/(写真)久保田敦(8〜27)
▽ 特定地方交通線問題が収まってから約30年。ここに来て残されたローカル線の存亡がクローズアップされている。京都から幡生まで670km余の路線である山陰本線はJR西日本最長の線区であり「幹線」である。ところがJR西日本の発表資料には一部で往時の特定地方交通線のような輸送実態が示されている。現地は一体どういう状況なのだろうか? 3月ダイヤ改正で列車削減があった当該エリアをダイヤ改正前の2月下旬、急遽訪問してみた。
始まった! これからの地域鉄道政策の検討
鉄道とバスの平均費用を比較する 佐藤信之
国鉄北条線転換から37年
北条鉄道に見る鉄道会社と自治体の“共闘” 伊原薫/(写真)松本洋一
三桁輸送密度の衝撃U
日本海の細道 羽越本線の存在感とは
鶴通孝/(写真)山井美希(38〜51)
▽ 地方の鉄道の輸送環境は俄然きびしさを増し、そのためJR各社は以前は内部データとして非公開だった線区別の輸送状況等を詳らかにするようになってきた。羽越本線は特急が走る路線として輸送密度としては最小なのだが、その数字が示す実際の輸送状況とはどのようなものなのか。新潟エリアを除く羽越本線を訪ね、山形県内路線として因縁浅からぬ陸羽西線とともに実態を見た。
各社の苦衷が透けて見える減便パターン
2022年春のダイヤ改正を分析
土屋武之(52〜61)
▽ 2022年3月12日、JRと主な大手私鉄を中心に全国的にダイヤ改正が行われた。新型コロナウイルス感染症流行の大きな影響による利用客急減を受けて、列車の新登場や増発といった明るい話題はごく少なく、おしなべて減便、運転系統の「合理化」といった縮小傾向が目立つ。前向きの施策も拾いつつ、大都市圏を中心として改正の内容をいくつかのパターンに分け、横断的に今春の新ダイヤの全体的な傾向を探ってみよう。
西九州新幹線開業まで半年
大村車両基地と N700S かもめ を公開
ニュータイプの100%低床車に初乗り
長崎電気軌道6000形営業開始 宮川浩一
ヨーロッパの街角 トラムが走る風景
ブリュッセル 塩塚陽介
JR貨物の新型機関車(2) 柴田東吾
150年を前に、一から学ぶ日本の鉄道黎明期 創業来100年概史 [第14回] 芝川三郎
ベル・エポックそして新幹線(後)
木造駅舎の証言 第72回 本納駅(千葉県 JR東日本外房線) 塩野哲也
されど鉄道文字 PLUS 第二章 ✿ 20)汽笛一声の「みる津」 /中西あきこ
【Transport REVIEW】運輸業界の出来事 202206)
輸送密度と営業係数 枝久保達也
【Economic & Business Topics】
JR九州、新社長の素顔と中期経営戦略の実現可能性 大坂直樹
プラハ発 欧州鉄道通信 2022/06 車体の汚れと清掃 橋爪智之
【新連載】さまざまに鉄道を支える企業・製品を訪ねる(1)
スガツネ工業 柴田東吾
私鉄沿線めぐり(7)
京成でめぐる成田空港「途中」と「先」 草町義和
◇RAILWAY TOPICS◇
アルピコ交通20100形営業開始
元東武20000型を改造&リニューアル
「車両基地」 JR東日本 2022年2月 在来線車両のうごき
月刊阪急 伊原薫 | 月刊京急 齊藤大起
消えた地方私鉄 晩年の日々 寺田裕一
廃止になったローカル私鉄たち【番外編】 第1回:京阪電気鉄道京津線
山井美希の 鉄日和
いまさら訊けない…
SL保存場 Vol.22 坂出 山下大祐
[みなかみ紀行][ICカードと自動改札] 蜂谷あす美
2022年3月 運輸界のできごと 小林拓矢
◆WIDE LENS ◆次号予告/編集後記
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