鉄道ジャーナル 2022年4月号 (通巻666)
特集:ニュータウン鉄道
いま改めて見直されるか 「職住接近」の理想
多摩ニュータウンをめぐる 鉄道輸送の現状
土屋武之/(写真)久保田敦(20〜29)
▽ 1971年に多摩ニュータウンで最初の入居が始まってより50年が過ぎた。すでに町としては成熟したとも思えるが、初期の住民は高齢化し現役リタイアが進んでいる。一方でコロナ禍もあってリモートワークも普及、通勤輸送を担う鉄道各線も「とにかく都心部へ運べばよい」とはいかなくなった。ただベッドタウンから構想時の理想である職住近接へ。今後の大手私鉄が進むべき方向のモデルとなるではないかとの思いもあり、足を向けた。
北と南で対照的な
横浜のニュータウン鉄道 それぞれの課題 齊藤大起/(写真)塩塚陽介
つくばエクスプレスの経緯と動向 佐藤信之
千葉ニュータウンと一体に歩んだ半世紀
攻めに転じた北総鉄道
鶴通孝/(写真)山井美希(40〜49)
▽ 北総鉄道は、千葉ニュータウンの開発とともに育ってきた。正確には、順調ではなかったニュータウン開発とともに苦難の道を歩み、成田スカイアクセス線という新たな役割も加わった中で、やっと光明を見出せたと言えよう。高額の運賃という開業来の課題に対して値下げが発表されるエポックが訪れた今、あらためて路線の実態や沿線の様子を探索してみた。
大規模公共事業に翻弄されて
北総鉄道の運賃引き下げ 佐藤信之
国鉄羽幌線を偲びつつ沿岸バスを乗り継ぐ
厳冬の日本海オロロンラインを北上
谷崎竜/(写真)山井美希(8〜19)
▽ かつて羽幌線が結んでいた留萌〜幌延間を、沿岸バスを使ってたどってみた。国鉄改革を前に廃止された羽幌線の痕跡はかなり少なくなったが今も各地にその面影を残している。バス路線の現状は厳しいながらも地元の足として また観光路線としての役割を担う。対向車も少ない真冬の「オロロンライン」を北上し、かつて鉄道が存在した日本海沿岸の町を訪ねた。
列車ダイヤという「複雑系」とコンピュータ技術 冷泉彰彦
電鉄車両動向2022(13)阪神電気鉄道 柴田東吾/(写真)松本洋一
北国の冬景色 (撮影)仲井裕一
プラハ発 欧州鉄道通信 2022/04 ヨーロッパで奮戦する日立の挑戦 橋爪智之
ダムと鉄道(第2話)夕張シューパロダムと夕張の鉄道(2) 武田元秀
150年を前に、一から学ぶ日本の鉄道黎明期 創業来100年概史 [第13回] 芝川三郎
ベル・エポックそして新幹線(中)
木造駅舎の証言 第70回 東岩瀬駅(富山県 富山地方鉄道富山港線) 塩野哲也
されど鉄道文字 PLUS 第二章 ✿ 18)ネオンのえびす駅 /中西あきこ
【Transport REVIEW】運輸業界の出来事 202204)
駅のゴミ箱はなぜ消えたか 枝久保達也
【Economic & Business Topics】
関東私鉄各社に見る新しい駅前最開発の形 大坂直樹
地方私鉄譲渡が始まったキハ40系 小湊鉄道の事例を参考に 吉谷友尋
◇RAILWAY TOPICS◇
形式消滅が迫る東急8500系 最後の勇姿を留める惜別撮影会を開催
東海道線で活躍した往年の名機が集結 品川でEF65・66撮影会開催
JR北海道キハ283系が置き換えに 定期運用終了が相次ぐ3月改正
「車両基地」 JR東日本 2021年12月 在来線車両のうごき
月刊阪急 伊原薫 | 月刊京急 齊藤大起
山井美希の 鉄日和
いまさら訊けない…
SL保存場 Vol.20 松江 山下大祐
[汽車の中][海を渡る新幹線] 蜂谷あす美
2022年1月 運輸界のできごと 小林拓矢
◆WIDE LENS ◆タブレット ◆次号予告/編集後記
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