鉄道ジャーナル 2019年7月号 (通巻633)
特集:「4時間の壁」
北海道新幹線における「壁」とは
鶴通孝/久保田敦(11〜21)
▽ 貨物列車との共用走行のため最高速度が低く抑えられている北海道新幹線の青函トンネルでスピードアップが行われ東京〜新函館北斗間が4時間を切った。それ自体は今後へとつながる一歩として喜ばしいが、実感をもって受け入れられているだろうか。そして北海道新幹線は選ばれる交通機関になっているのか。さまざまな人の見方を聞いた。
新たな価値を追求する次世代新幹線開発のプラットフォーム
ALFA-X(E956形式)試験走行へ発進
JR車両詳説
JR東日本/JR北海道 E5系・H5系新幹線電車 松沼猛
新幹線か、それでも航空か 果たして「4時間の壁」は | |
移動は「無駄な時間」という真理 | 杉山淳一 |
「壁」はJRの宣伝ワード? | 鼠入昌史 |
あえて超えるべきではなくなった4時間の壁 | 鍋倉紀子 |
“4時間の壁”の不都合な真実 | 枝久保達也 |
4時間の壁はあっても | 岩成政和 |
東京〜広島4時間に至る歴史とその実感
乗車時間か 所要時間か 土屋武之(46〜51)
▽ 鉄道と飛行機のシェアが逆転する境目として、よく言われる時間が「4時間」であり、JR各社が新幹線主要駅間において所要時間短縮を図る際の目標ともなっている。東海道・山陽新幹線では東京〜広島間などがまさにターゲット。4時間を切るまでに“進化”しており、今後も「のぞみ」のスピードアップ効果が期待される区間でもある。陸路、空路、それぞれの実情を垣間見つつ、これまで繰り返されてきた「つばぜり合い」の歴史も振り返ってみよう。
「参宮快速」偲び旅
姫路から鳥羽へ 岩成政和/山井美希(62〜75)
▽ 1930年から1965年の間、戦乱期を除き存在した姫路〜鳥羽間快速列車、通称「参宮快速」は、ユニークな経路、そして戦前は特急同等の速度で東海道を疾走したことで、オールドファンの伝説となっている列車である。春の1日、その「参宮快速」のルートを現代の列車でたどってみた。
鉄道史の断面
明治時代は本流だった参宮快速ルート 岩成政和
◆鉄道技術を読み解く
システム化で進化を遂げた東京圏の運行管理
冷泉彰彦
グリーン車50年
JRグリーン車の傾向
新幹線・特急車両編
松沼猛
趣味のあとさき 第2回 マレーシア、未知の700km 名取紀之
相鉄・JR直通線向け新型車両
12000系の概要 関根雅人
東欧鉄道紀行 塩塚陽介
第7回 ノスタルジック夜行の旅ブカレスト(ルーマニア)からキシナウ(モルドバ)へ
✿連載 ミルクを飲みに行きませんか
第14回: のんほい牛乳、どうまい牛乳 蜂谷あす美
木造駅舎の証言 塩野哲也
第37回 西桐生駅(群馬県 上毛電気鉄道)
されど鉄道文字 PLUS 中西あきこ
✿37.パタパタ式発車標
【Transport REVIEW】運輸業界の出来事 201907
平成の誤算と令和の選択 枝久保達也
【Economic & Business Topics】
「減価償却」を学ぶと、鉄道経営が深く理解できる 大坂直樹
鉄道車両技術のア・ラ・カルト 近藤圭一郎
48)車両性能と主回路機器(その7)
プラハ発 欧州鉄道通信 橋爪智之
2019/07 座席予約にまつわる話(中)
【自動車と鉄道の比較検証】 乗り物のドアの技術と成立要件
ドアにまつわる摩訶不思議 〔後〕鉄道車両編 三浦祥兒
◇RAILWAY TOPICS◇ ■JR北海道が長期経営ビジョン「未来2031」を公表 ■東海道新幹線「のぞみ」12本ダイヤへ 月刊阪急 伊原薫 ◆RJ GALLERY
■全車グリーンの新型伊豆特急は「サフィール踊り子」 ■小田急が新型5000形を2019〜20年度に投入
■常磐線に臨時営業のJヴィレッジ駅が開 ■養老鉄道に移籍の東急7700系 第一陣が営業開
■南海9000系の更新車「マイトレイン」が竣工 ■熊本電鉄で日比谷線から転じた03形が運用開始
■豊肥本線は2020年度運転再開の見通し
JR東日本「車両基地」2019年3月の動き
箱根の風を感じて—登山電車100形—
机上で見返す鉄道世界 佐々木龍
(10)個性派ぞろいのホッパ車と石炭車
現代の交通問題を考える
日本の鉄道車両輸出の苦悩 佐藤信之
山尾企画公演「はんかい電車リブート」に潜入
走る電車のように「今を生きる」 小倉沙耶
工学院大学オープンカレッジ鉄道講座が 無料特別講座
『自動運転時代の鉄道の可能性』を6月22日(土)に開催 曽根悟/高木亮
新連載 いまさら訊けない… 初級カメラ講座 阿部信行
わたしの読書日記 蜂谷あす美
2019年4月 鉄道界の出来事 小林拓矢
◇ecotran通信 一般社団法人交通境整備ネットワーク
版画で綴る我が街小田急線七十駅(59)東海大学前 百瀬晴海
◆WIDE LENS ◆タブレット ◆次号予告/編集後記
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