鉄道ジャーナル 2017年2月号 (通巻604)
特集:東京五方面 から半世紀
東海道線 次の時代へ
通勤輸送改善の歴史と現状
「湘南電車」−67年目の今
土屋武之/久保田敦/目黒義浩(18〜29)
▽ 1950年に80形電車が運転を開始したことで生まれた「湘南電車」という愛称はJR東日本の発足後 湘南新宿ライン・上野東京ラインの開業などによって案内などには使われなくなった。しかしオレンジと緑の「湘南色」は電車の帯として健在で沿線利用者の意識には今も東京駅から東海道線小田原方面へ向かう列車として深く根付いているのではないだろうか。通勤輸送改善の歴史をなぞりつつ現在の姿を紹介する。
通勤幹線東海道における華
活躍が続く最後の国鉄特急電車185系
品鶴線ものがたり 岩成政和(36〜47)
▽ 品鶴線はかつて貨物輸送の大動脈であった。しかし今 それは首都圏の旅客ルートとして欠かせない存在であり さらなる発展が予想される路線である。貨車の動脈から電車の動脈へ劇的に変化した この路線の歴史を追ってみたい。
古くて新しい首都圏の通勤幹線
中央線快速の真実 鶴通孝/塩塚陽介(48〜57)
▽ 東京〜高尾間53.1kmこれを「中央線」と呼ぶ。JR東日本の路線として中央本線東京〜塩尻の一部だが それとは別に高度成長時代以来 首都圏有数の通勤幹線として歩んできた。そしてオレンジ色の電車が走り始めてからというもの中央線といえばオレンジ色のイメージが定着し これが実は大きな意味を持っている。一方では特急や支線直通列車も多い運転面でハードルの高い路線でもある。これまで地味ながら着実に輸送改善が進められてきた中央線の今日と近未来を探った。
国鉄の「東京五方面作戦」 佐藤信之
四季島始動 久保田敦/助川康史
渋谷駅の大規模工事を機に2020年に向けた変化をみる
生まれ変わる東京メトロ銀座線
道内ローカル線区が廃線の危機
留萌線留萌〜増毛間は12月4日で幕
JR北海道が維持困難な13線を発表
スイス登山鉄道の旅
Pilatusbahn ピラトゥス鉄道 佐藤栄介
ヨーロッパの街角 トラムが走る風景:アントワープ 塩塚陽介
錦秋に染まるトロッコ列車 2016
奥出雲おろち号 山井美希
鉄道車両技術のア・ラ・カルト
19)超電導磁気浮上式鉄道(2) 近藤圭一郎
【Economic & Business Topics】
東急は渋谷の街をどう変えていくのか 大坂直樹
【連載】 鉄道領域の状況をめぐる批評と私論
橋本優子
【連載】 関西から見える鉄道の未来図 第19回
大都市圏のLRTの可能性 パリ、シドニーを踏まえて 宇都宮浄人
【連載】 ロンドン発 欧州鉄道通信 2017/02 不正乗車と罰金(前) 橋爪智之
地域鉄道それぞれの素顔 3
飯田線 中部:新城〜飯田(前編) 鈴木文彦
◇RAILWAY TOPICS◇
新たな方向に踏み出した函館の第三セクター
■男鹿線の交流蓄電池電車がまもなく登場 ■根室本線の下新得川橋梁に橋桁を架設
■JR九州「かわせみやませみ」の内装が決定 ■東武SL列車の名称はSL「大樹」
■東武鉄道のリバティ500系が甲種輸送 ■京急新1000形マイナーチェンジ車が就役
■京急800形に「リバイバル塗装車両」が登場 ■都営浅草線に新形式5500形を投入
■伊豆急の観光列車は「THE ROYAL EXPRESS」 ■阪堺天王寺駅前〜阿倍野間が線路を移設
■台鉄で東急車輌製のDR2700形が特別運転
「車両基地」 2016年10月の動き
【日本の鉄道2016】
鉄道車両工業 一般社団法人日本鉄道車輌工業会
■国鉄電気機関車の系譜 26
EF62形式
◆連載 団塊世代にプレゼンする「日本再発見」
歴史の町並みを歩く 第5回 城下町大聖寺と北前船主の集落、橋立 米山淳一
■失われた鉄路の記憶 30 半世紀ぶりに駅名標が発見された高原鉄道
草軽電気鉄道 栗原景
◆RJ GALLERY
山へ向かう特急 転機を迎える近鉄16000系 小林弘雄/和田浩
鍋倉紀子 鉄道と人の間を見渡す評論5選(4)
走っていったらええやんか(1998年3月号再掲)
◆連載 木造駅舎の証言 第8回:別所温泉駅(長野県 上田電鉄別所線) 塩野哲也
◆連載 されど鉄道文字 PLUS 第11回 ラベルで伝える 中西あきこ
版画で綴る我が街小田急線七十駅 高座渋谷 百瀬晴海
■「好き」がいちばん 趣味の撮影日記 山井美希
少し前の昭和の回想 懐かしの鉄道風景 平井宏司
◇ecotran通信
Overseas Railway Topics 秋山芳弘
◆新刊紹介 ◆WIDE LENS ◆タブレット ◆次号予告/編集後記
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