鉄道ジャーナル　2013年10月号　（通巻564）

特集：トワイライトエクスプレス　25年目の元祖クルージングトレイン

---

トワイライトエクスプレス
25年目を迎えた　夕陽もロマンチックなクルージングトレイン　（写真＝久保田敦）
▽　トワイライトエクスプレスは青函トンネルの開通を受けて大阪から北海道へ　長い道中を逆手にデラックス寝台列車の旅を心ゆくまで楽しむというコンセプトで誕生した。運転開始は1989年7月　当初は団体専用列車の設定であったが好評により間もなく一般発売を開始した。現在も基本は週4日の運転だが繁忙期は毎日運転となる。ハイグレード個室寝台　下り列車では三度の食事が楽しめる食堂車に加えサロンカーからの日本海に沈む夕陽　噴火湾を照らす朝日など車窓の変化もあって　デビューから幾星霜を経た今も人気は衰えず個室寝台などはプラチナチケットに価する。寝台特急がJR線から消えてゆく時代に　寝台列車の旅そのものを楽しむことを第一の目的とするクルージングトレインの分野に先鞭を付け　数えて25回目の夏を謳歌するように走るトワイライトエクスプレスの全貌を紹介する。

きょうも「特別な列車」を整備する　網干総合車両所宮原支所の奮闘
トワイライトエクスプレス　極上の旅の設え（しつらえ）　鶴通孝／久保田敦　（18〜31）
▽　JR西日本が誇る優雅な寝台特急「トワイライトエクスプレス」を預かる車両基地が大阪にある。網干総合車両所宮原支所であり以前は宮原総合運転所の名で知られていた。実態の変化とともに組織や名称は大きく変わったが　そこで行われている整備の様子は少しも変わらない。車両検修にも車内の設えにも言わば“全力投球”の熱がこもっていた。

◆大阪からはるか北の都札幌へ
　夢と憧憬と羨望の22時間

トワイライトの僥倖

佐藤栄介／助川康史　（32〜59）

EF81専用機の基地敦賀運転センターで乗務運転士に聴いた　寝台特急の運転操縦
トワイライトエクスプレスを運転する　土屋武之／村上悠太

トワイライトエクスプレス雑記帳

国鉄車両の現在 10.　24系特急形客車　杉本聖一

---

列車種別をシンプル化する“抜本的”見直しによって支線系統にも変化
2年連続のダイヤ改正の成果を見る
西武鉄道新宿線の列車ダイヤ研究

失われた鉄路の記憶（11）
松前線　国鉄再建の狭間に消えた鉄路の今　栗原景

第三セクター地方鉄道のその後　6
錦川鉄道　鈴木文彦／山下大祐

◆連載　365日鉄道を求め夢うつつ
日本縦断ローカル線　四国編（後編）　佐藤栄介

---

「驛」町のランドマーク駅舎見聞録（5）飯山線編　伊藤丈志／鈴木康史

◆鉄道は誰のものか　2
「あまちゃん」とローカル線　川辺謙一

ループ化、低床車の導入と公営交通の悩み
札幌市の路面電車とまちづくり　吉見宏

ヨーロッパの鉄道●最新事情
LRT整備の進む　フランスの都市交通政策（前編）　板谷和也

【日本の鉄道2013】　鉄道建設・運輸施設整備支援機構
鉄道建設／鉄道助成／国鉄清算事業　独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構

---

【連載】版画で綴る　我が街 小田急線七十駅（町田）　百瀬晴海

---

平成24年度（平成25年3月期）大手民鉄決算　佐藤信之

◇国鉄鋼製電車の系譜〔25〕　63系（1）

シンプルな操作で鉄道画像がプロ並みの仕上がりに
「Lightroom5」を使ってみよう！　村上悠太

◆RJ GALLERY
富山地方鉄道の昭和30年代電車　　眼目佳秀

◆RJ GALLERY
老巧宿る町　悠然と走り抜ける貨物専業西濃鉄道の日常　　城裕一郎

シリーズ◆世界の鉄道めぐり　142
モザンビーク　マプト駅周辺　　秋山芳弘

◇鉄道エッセイ 50　海外鉄道事情（9）ニュージーランドの鉄道　　齋藤雅男

---

◇文学の中の鉄道　内田百�閨w阿房列車』より『區間阿房列車』　原口隆行
◇少し前の昭和の回想　懐かしの鉄道風景　　久保敏
◇続　本格焼酎ふるさと紀行　　おばらけいこ
◇私、フラワー長井線「公募社長」野村浩志と申します。　第34回
◇ecotran通信
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
Overseas Railway Topics　　秋山芳弘

◆新刊紹介　◆WIDE LENS　◆タブレット　◆次号予告／編集後記

（おことわり）「歴史的橋梁を訪ねて」および「無線LAN活用講座」は休載します。次回は11月号に掲載します。

＜＜ページの先頭に戻る