鉄道ジャーナル 2023年5月号 (通巻679)
特集:道半ばのライトレール
グリーンムーバーが走りまわる
圧巻の広島電鉄
鶴通孝(10〜23)
▽ 広島電鉄は広島市街に19kmの市内線路線網を広げ、郊外に延びる宮島線16kmとの直通運転も繰り広げる日本最大の路面電車である。合計8系統の路線には各種合計50編成に迫る超低床車グリーンムーバーシリーズが走り回っている。広電ならではと言える豊富な話題をピックアップしながら太田川デルタの街を乗り歩いた。[写真:久保田敦]
国内超低床電車2023
柴田東吾(24〜37)
▽ 日本国内では、1997年から超低床の路面電車の導入が始まった。バリアフリーを目的としたものだが、都電荒川線や京福電気鉄道、東急世田谷線のように停留所の嵩上げによってバリアフリー化を完了した事例を除くと、2013年までに路面電車の全事業者で超低床車が導入され、筑豊電気鉄道でも2015年に超低床車両を導入している。[写真:塩塚陽介]
開業準備すすむ 宇都宮ライトレール 武田元秀
台車構造から考える低床LRVの今後 柳佑太
阪堺電車 懐かしくて誇らしい
土屋武之(44〜53)
▽ 阪堺電気軌道は14.1kmの阪堺線と、4.3kmの上町線の2本の軌道を運行している会社だ。昭和初期生まれの古豪モ161形がいまだ現役であり、正月の初詣客輸送時などに活躍するものだから、のんびり走る路面電車とのイメージもある。だがその実は新設(専用)軌道区間も長く、LRTの元祖のような軌道でもあるのだ。カルダン駆動車も多く在籍。利用客減少に苦しみつつも、LRV投入などで輸送改善に努めている。[写真:松本洋一]
シリーズ 凋落のメインライン 3.
昭和の長大幹線に忍び寄る隙間風
山陰本線(京都−出雲市) 岩成政和 (66〜83)
▽ 京都から幡生まで営業キロ673.8kmの山陰本線。当線は1980年代末期から断片的な電化開業により列車系統の分断が急速に進んだ。また優等列車の多くが陰陽連絡の縦断線から入ることなどから、区間ごとの輸送密度に不連続な差異が出ていることも特徴である。今回は山陰本線東部(京都〜出雲市)を探ることとした。[写真:山井美希]
シリーズ JRの新しい一般形電車 2
JR東日本 E233系 柴田東吾 (写真)久保田敦
木造駅舎の証言 第83回 月崎駅(千葉県 小湊鐵道) 塩野哲也
【Economic & Business Topics】
西武ホールディングス 経営刷新の舞台裏 大坂直樹
プラハ発 欧州鉄道通信 2023/05 スイスで走り始めた軌間可変車両 橋爪智之
団塊世代にプレゼンする「日本再発見」
歴史の町並みを歩く 第42回 東海道関宿の町並み 米山淳一
ヨーロッパの年代物トラム アラカルト 塩塚陽介
公文書でたどる鉄道裏史(22)
未成線の公文書「落ち穂拾い」二題 草町義和
地方私鉄に導入できるか 蓄電池電車の利点と欠点 山田竜也
◇RAILWAY TOPICS◇
2024年春運転開始 最高速度300km/h
月刊阪急 伊原薫
月刊京急 齊藤大起
BUS CORNER 鈴木文彦山井美希の 鉄日和
使ってみた鉄道アプリ Chapter-3 東急線アプリ 阿部信行
SL保存場 Vol.33 聖高原 山下大祐
[寝台特急殺人事件][国鉄きっぷ全ガイド] 蜂谷あす美
2023年2月 運輸界のできごと 小林拓矢
あの日、この一枚 肥沼勇
◆WIDE LENS ◆次号予告/編集後記
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